無料引換券を渡していたから無罪

無料引換券
カレ子
カレ子

ねえカレーマン、眞須美さんは事件当日の午後4時すぎ、近所の人に、カレーやジュースなんかとの無料引換券を渡したのよね? 

カレーマン
カレーマン

せやで。「ヒ素の同一性」や「犯行機会」を一軍証拠とすればこれは二軍証拠やが、地味ながら無罪方向を強くさししめす証拠やで。

カレ子
カレ子

検察はこのことを逆に有罪方向に主張したわね。

カレーマン
カレーマン

そうや。で、裁判所の判断がこれまた典型的な「官僚答弁」で、明らかに弁護団の主張から逃げているんや。

(いつもどおりの)検察のこじつけ

カレ子
カレ子

眞須美さんの鍋番が午後1時におわってから午後6時ごろに事件が発生するまで、無料引換券の譲渡は、眞須美さんが登場するほぼ唯一のシーンね。これ以外では、午後4時台に夏祭り会場にご飯と氷をとどけにいっただけ。

カレーマン
カレーマン

判決文によると、林眞須美先生はこの3時間ほど前にガレージで、カレー鍋に135gのヒ素を混入したということになると。

カレ子
カレ子

事件当日の夜、眞須美さんは役員として夏祭りに参加しないといけなかったけど、夫の健治さんに言われて、夜はカラオケに行くことになった。

そのことを伝えに近所の知人宅に行き、おわびの意味もこめてカレーなどの無料引換券を渡した。

カレーマン
カレーマン

渡した。

カレ子
カレ子

眞須美さんのその行為を検察は、夕飯にレトルトカレーを食べさせたことと併せて、留守番することになった長女さん(当時中学3年)と三女さん(当時5歳)が「夏祭りのカレーを食べないようにするための入念な段取り」であり、眞須美さんの「犯人性を推測させる」と主張したのね。

カレーマン
カレーマン

主張した。

カレ子
カレ子

夏祭りのカレーを子供たちに食べさせたくないなら、無料引換券を人に渡さなくても破り捨てればいい話じゃない?

カレーマン
カレーマン

ほんまやで。いつもどおりの検察のこじつけや。

カレ子
カレ子

さすがに裁判所は、「近所付き合い的な意味で譲渡した可能性も否定できない」ということで検察側の主張をは否定したけど。

カレーマン
カレーマン

そうやし、そもそも林眞須美先生は、ガレージの地面で作ったカレーに嫌悪感を持っていたことがTBSのYoutube動画にも残っているんや。

カレ子
カレ子

ほんとだわ。眞須美さん、怒って床をたたいているわ。そんな不衛生なところで作った物を子供に食べさせたくなかったという証拠ね。

警察の実況見分。カレーもおでんもガレージの地面に置いて調理した
カレーマン
カレーマン

この動画で、夕飯にレトルトのカレーを食べさせたことも説明がつくわな。夏祭りのカレーを食べさせない代わりとしてのカレーということや。

カレ子
カレ子

このニュース映像は公判には出てないんでしょうね。

カレーマン
カレーマン

出てへん。無料引換券の件にかぎらへんが、事件直後のこうしたニュース映像や新聞記事は、もっと公判で検討されるべきやったな。裁判官の心証もだいぶ変わったと思うで。

みごとに核心をズラした裁判所の〝官僚答弁〟

カレ子
カレ子

そして焦点の、弁護側の主張と裁判所の判断ね。

カレーマン
カレーマン

まずは弁護側の主張がこうや。

そもそも、被告が自分のところのカレー引換券を住民Dにあげていることは、被告がカレー鍋に亜ヒ酸を入れていない、と強く推認させる事実である。

被告と住民Dは特別何のトラブルもなかった。それなのに、カレーに亜ヒ酸が入っていると知って、被告がわざわざ自分のところで不要になったからと言って、引換券を渡す必然性は全くない。

カレーに毒物が混入されているとは知らないからこそ、引換券を渡したのであると考えるのが、きわめて自然であり、これは、被告がカレー事件の犯人ではないと強く推認させる重要な証拠であるというべきである。/2002年9月29日 毎日新聞大阪朝刊 弁護側最終弁論(要旨)

カレ子
カレ子

私もまったく同意だわ。眞須美さんがヒ素135gをカレー鍋に入れたうえで住民Dさんに無料引換券を渡したんだとしたら、眞須美さん、とんでもないサイコパスってことになるわよ?

カレーマン
カレーマン

ククク……おまえもヒ素カレーを食べて死ぬがいい)なんて思いながら笑顔で引換券を渡したということになるな。

カレ子
カレ子

なんだか、とんでもなく論理の飛躍があると思えてならないんだけど……。

カレーマン
カレーマン

ほんまやで。で、裁判所の判断がこれや。

カレ子
カレ子

「無差別犯行」だから「特定の家庭に無料引換券を渡す行為が不自然」とはいえない? いやそんな話だれもしてないでしょう??

カレーマン
カレーマン

してへんな。

カレ子
カレ子

裁判官は明らかにごまかしているわ! 食べたら死傷するとわかっている食べ物をなんのトラブルもない知人に仕向けるなんていうサイコパシックな心理が自然なのか? という話よ。

カレーマン
カレーマン

そもそも裁判所は、検察の主張に対しては「近所付き合い的な意味で譲渡した可能性も否定できない」と判断しているわけやが。

カレ子
カレ子

そこよ。「このカレー食べたら死ぬかもよ?」なんて思いながら「近所付き合い的な意味」で券を渡すってどういう心理? 「無差別犯行」を実行した人間が「近所付き合い」なんて考えるの? リアリティのかけらもないわ。

カレーマン
カレーマン

弁護団の言うとおり、カレーにヒ素なんて知らないからこその行為と考えるのが自然としか思えへんな。

矛盾を無視して「結果」の帳尻だけで判断する裁判所

カレ子
カレ子

そこにいたる「過程」で生じる矛盾は無視して「結果」の辻褄だけをみて「不自然ではない」と判断する。ほんとに「官僚答弁」のお手本ね。

カレーマン
カレーマン

シンク下プラ容器の記事でもあったな。チャック付きビニール袋に入れた状態で、台所のシンク下に他の入れ物に紛らわせて目立たないようにして置かれていたからオッケーと。捨てようと思えば簡単に捨てられるのに、そんな状態になってまでなぜか残っている。その矛盾は都合よく無視や。

カレ子
カレ子

ヒ素の異同識別だってそうよ。林家ヒ素と同じ組成のヒ素は中国から大量に輸入されていた事実が明らかになってヒ素の同一性の意味がなくなったのに、それでも「同一は同一だ」「ヒ素は希少なんだ」と結果の辻褄をあわせることに必死だったわ。

カレーマン
カレーマン

こんなことをやっていたら司法の信頼は落ちる一方やで。

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